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  • 散歩に行こう。 第34回

    散歩に行こう。 Vol.34

    2015.05.20

    新緑が芽吹く 駒場東大前
    緑の若葉が眩しい季節になりました。
    今回の「散歩に行こう」は、渋谷のすぐお隣にある目黒区駒場を歩く事にしました。

    渋谷から京王井の頭線で二つ目の駅「駒場東大前」は、駅名にもなっている通り、東京大学教養学部が駅に隣接しており、周囲に桜や梅などの樹木が沢山植えられています。その他にも駒場公園には旧前田邸の庭園、駒場野公園には田圃など、緑豊かな環境が整っている、緑の季節にぴったりのお散歩コースです。


    はじめに向かったのは駒場野公園。
    かつては御鷹場だったそうで、その名残が未だに残っている自然豊かな公園です。
    ここには、都会とは思えない風景が広がっています。なんと田んぼがありました!これは 「ケルネル田圃」といって、明治 14 年ドイツ人の「ケルネル」が、当時の駒場農学校農芸化学の教師として着任し、後進である東京農林学校にて水田土壌の研究とイネ作肥料の研究をする為の日本初の実験水田で、現在も昔ながらの手植えで稲作が行われているそうです。


    ヒメウツギ


    田んぼへの水を送り込んでいる水路に白く可憐な花をつけた植物が群生していました。この「ヒメウツギ」は、日本原産の植物で、日当たりの良い川筋や林道沿いの土手などに自生しています。


    ハナミズキ


    駒場野公園を一巡りしたあとは、はなみずきの並木道を通りを散策して見る事に・・

    北アメリカ東部原産。日米友好の記念に、東京がアメリカに桜を贈った際、その返礼に渡って来た樹木だそうです。今では多くの町の街路樹になっていますね。



    閑静な住宅街のみごとなハナミズキの並木道をしばらく歩くと、沢山の大きな木が茂る駒場公園にたどり着きます。ここは加賀百万石の前田邸跡地。

    園内は、綺麗に整備された和館・洋館・近代文学館があり、沢山の植物や野鳥などと出会うことが出来ます。


    シャガ


    よく見かける花ですが、古い時代に中国から持ち込まれたとされています。

    よく見ると複雑なパターンの花は一日しかもちません。


    クサイチゴ


    草のように地面を這うのでこう言われています。
    5 ~ 6 月には赤い甘酸っぱい実をつけます。

    野山でもないのに、こんなところで見るなんて、ちょっと驚きですね。



    再度、並木道に出て今度は「 大谷石」と「なまこ壁」の建物が周辺の緑と調和して美しいたたずまいの「日本民藝館」を眺めながら、東大敷地内へ・・・「日本民藝館」には、創立者柳宗悦によって集められた日本や海外の素晴らしい民藝品が展示されています。柳は無名の職人の手によって作られ、庶民がふだんに使う日用の生活品の中に真実の美を見出し、それを民藝品と名づけました。

    創立者「柳宗悦」は、最近は多くのお店やギャラリーで目に触れる事の多い、キッチンツールや椅子などのデザインを手がける柳宗理氏のお父様というのは有名な話ですね。


    東京大学教養学部には八重桜の花びらが風に舞い、足元には芝桜が咲き始めています。
    敷地内には沢山の緑に溢れ、近所の子供たちの恰好の遊び場になっているようです。

    さて、東大を後にして今度は線路の反対側へ渡り路地裏を散策してみましょう。
    路地裏には沢山の花に溢れていました。


    ベニバナトキワマンサク


    中国原産のトキワマンサクの変種です。リボン状の花弁がマンサク科の花の特徴を良くあらわしています。

    いかにも中国原産らしい花ですが、小菊のようにも見えます。



    コデマリ

    庭園樹や切花としておなじみの植物ですが、路地でみかけるとつい、触ってみたくなります。細い枝を垂れ下がりながら小さい白い花が散房状にかたまって連なるように咲くことから、コデマリ:小手毬と名づけれたのですね。



    シラン

    美しい花をつけるので園芸品種と思われることも多いのですが、
    実は中国から日本にかけて分布する野生のランです。



    オオムラサキツツジ

    春を彩る花木として多く植えられており、これからの季節、あちらこちらで見る事の出来るツツジです。
    品種改良の末、生み出された花木ですが原産地不明の園芸品種ということなっています。



    ヤマブキ

    あざやかな黄色の「ヤマブキ」が咲いていました!
    山の中に生え、花の色がふきに似て金色で美しいことから、「ヤマブキ」という名前になった。また、風が吹くとしなやかに枝が揺れる様子から「山振」の字があてられ、次第に「山吹」になったという説もあります。
    まさに、絵の具やクレヨンの「やまぶき色」そのものですね。



    ポピー

    そろそろ散歩もここでおしまい、というあたりにこの元気な色とりどりの「ヒナゲシ」とも呼ばれている「ポピー」に出会いました。
    それにしても、なんて鮮やかな色合いなんでしょう。
    疲れていても元気をもらえそうな花です。現在約 150 品種が世界に分布しています。ヒナゲシはケシの仲間ですが、麻薬植物のケシとは種類が違い麻薬成分のアルカロイドは含まれていないようです。


    今回の「駒場東大前」のお散歩、いかがでしたか?
    公園の多いこのエリアは、学生さんは勿論ですが、子供連れや年配のご夫婦などの姿も多く観られました。

    風も心地いいこの季節、まさに芽吹いたばかりの新緑を愛でに外にお出かけして見ませんか?
    沢山の元気と心に潤いを与えてもらえますよ。



    GRANSCAPE

    監修 大石 剛正

    一級造園施工管理技師
    グランスケープ有限会社 代表取締役

    店舗・集合住宅・個人邸のランドスケープ・ガーデンの
    プラン・設計・施工を手がけ、モデルルームやショップ、
    レストラン等のインドアにおけるグリーンコーディネートなど
    多岐にわたって活躍されています。 
    植物のある「こころやすらぐ」空間と時間の創出、
    四季や五感を大切にできるライフスタイルデザインを推進しています。